ローズマリーを携えて。
[caption id="attachment_6962" align="aligncenter" width="1024"] ©SEGA[/caption] きっと、だれもが想像していなかったし、わたし自身このような結末になること自体本当に不思議というか、何とも言えない気持ちで、意識がつい遠い過去に引き寄せられてしまいそうになるのを、ぐっと堪えて「今」に集中する。本当に皮肉なもので、こんな展開だれが想像できたかしら。 まさか、自分のサイトを持つようになるだなんてこと! 思い起こせば、なぜこの物語が自分の中に芽生えたのか。そう、あの頃は文章にも起こすのもはばかるくらい世界が牙をむいてわたしの首元にかぶりついていたからだと気付く。ぎりぎり死なないくらいに強くかぶりつかれて、わたしはわたしの世界に逃げるしかなかった。 そう、本当の意味で、わたし自身が「救済を求めて」いたんだと思う。あれからもうあっという間に4年が経とうとしていた。時間が流れるのってほんとに早いものね。そっちの世界もこっちの世界も結構様変わりしたんじゃない? またここから新しい記憶が紡がれていく。 昨日までのわたしは、昨日のわたしよ。今日は新しいわたしなの。 きっとわかるときがくる。 きっと、わかれる時がくる。 その時、あなたは涙を流してくれるのだろうか。ひっそりとわたしは役目を終えて、消えて行ってしまうのだろうか。この宇宙の藻屑となって。 1万年と2,000年後に残ってなくていいの。「今」を新しいわたしと歩んでいけたらそれでいいの。 これはわたしの大切な人の記憶の保管場所。 終わりへ向かって、歩んでいくわたしの物語。 その「とき」がくるのを心待ちにしながら、わたしは今日も貴方の為に歌う。 *---------*---------*---------* さぁおいで さぁおいで こわいものがちかづいてくるわ さぁおいで さぁおいで わたしのもとへとびこみなさい さぁおいで さぁおいで こわいものがちかづいているわ さぁおいで さぁおいで わたしのもとへとびこみなさい こわいものが あきらめるまで おねむりなさい あなたに にじいろのあさひは つよすぎるわ わたしのうでのなかで おねむりなさい まだだめよ まだだめよ こわいものがちかづいてくるわ あたたかな わたしのむねで おねむりなさい *---------*---------*---------*